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法人登記

バーチャルオフィスで法人登記はできる?12社の可否と条件【2026年9月】

公開 2026-09-21|掲載データの確認日 2026-09-21

バーチャルオフィスの住所で法人登記ができるかどうかは、会社ごとではなくプランごとに決まります。同じ会社でも、月額が最も安いプランは登記不可というケースが多く、ここを取り違えると契約し直すことになります。この記事は12社の公式サイトに2026年9月21日時点で掲載されていた記載を整理したものです。

登記できるプラン・できないプランの一覧

サービス 登記できる最安プラン(月額・税込) 登記できないプラン
和文化推進協会(京都朱雀スタジオ) 朱雀なえもんプラン 550円(500円+税)/副業・起業支援プラン 0円
METSバーチャルオフィス ビジネスプラス(郵便受取)1,430円 ※12か月一括 ライト 270円、ネットショップ 550円、ビジネス 1,100円
バーチャルオフィス1 880円(年間契約)
レゾナンス バーチャルオフィスコース 990円 ネットショップ住所貸しプラン 550円
NAWABARI ネットショップ運営プラン 1,100円(年間一括13,200円)
GMOオフィスサポート 月1転送プラン 1,650円 転送なしプラン 660円
デジラボ 年払い26,400円(月額換算2,220円)
ユナイテッドオフィス MAIL BOX 2,310円(12ヶ月前納)
DMMバーチャルオフィス ベーシックプラン 2,530円〜(年間契約) ミニマムプラン 660円
Karigo WHITEプラン 4,700円 ※店舗により異なる
ナレッジソサエティ バーチャルオフィスメンバー 4,950円
ワンストップビジネスセンター エコノミープラン 5,280円

「最安プランでは登記できない」社

GMOオフィスサポート

転送なしプラン(660円/月)は公式の比較表で「法人登記×」「郵便物受取×」と表示され、「来店受取を含む一切の郵便物受取が不可」と注記されています。登記するなら月1転送プラン(1,650円/月)以上が必要です。

DMMバーチャルオフィス

ミニマムプラン(660円/月・年間契約のみ)は法人登記不可です。荷物の受取も「返品/返送品・個人事業主の税金関連書類のみ」に限られます。登記するならベーシックプラン(年間契約2,530円〜/月)以上です。

METSバーチャルオフィス

「月額270円」のライトプランは法人登記不可で、さらに郵便サービス(保管・通知・来店受取・転送)もすべて利用できません。ネットショッププラン(550円/月)とビジネスプラン(1,100円/月〜)も登記不可で、登記できるのはビジネスプラス以上だけです。公式サイトのプラン比較にも「法人登記できない(ビジネスプラスのみ可能)」と明記されています。

レゾナンス

ネットショップ住所貸しプラン(R-INNOVATION、550円/月)は法人登記不可で、事業内容がネットショップ(物販)以外の方は申込自体ができません。登記するならバーチャルオフィスコース(990円/月)以上です。

登記に追加料金はかかるか

今回調べた12社のうち、登記そのものに追加料金を設定している社はありませんでした。むしろ明示的に無料と書いている社があります。

  • ユナイテッドオフィス:全プランで「法人登記無料+ショップ名登録無料」
  • デジラボ:「登記しても追加料金はかかりません」
  • ワンストップビジネスセンター:「法人登記は全プラン共通でご利用いただけます」
  • Karigo:「全店舗、登記にご利用可能な住所となっております」
  • METS:ビジネスプラス以上で法人登記可、「法人契約変更手数料無料」

本店移転登記に使う場合

すでにある会社の本店をバーチャルオフィスの住所へ移す場合も、対応を明記している社があります。

  • Karigo:「提供住所で本店の移転登記をすることは可能でございます。お申込み時は法人利用区分でお申込みいただき、ご利用目的を移転登記にしていただきますようお願いいたします」
  • METS:ライトプランの用途例に「登記が不要な法人活動拠点・法人保存など」、ビジネスプラスの用途例に「法人登記」を挙げています

ここで見落としやすいのが登録免許税です。国税庁の税額表では、本店または支店の移転登記の登録免許税は「1箇所につき3万円」とされています。会社設立登記は資本金の額に1,000分の7を乗じた額(15万円に満たないときは1件につき15万円)です。バーチャルオフィスの月額が数百円でも、住所を移す手続き自体には別途この費用がかかります。

安い社を探して1年ごとに乗り換える、という使い方は、この登録免許税を考えると割に合わないことが多くなります。登記に使う住所は、数年単位で変えなくて済む社を選ぶのが前提になります。

これから会社を設立する場合

METSバーチャルオフィスは「会社設立サポート」という12か月限定のプランを3種類用意しています(12か月経過後はビジネスプラスの月1転送コミへ自動移行)。

プラン 月額(税込) 内容 初期費用
BASIC 770円 利用料6か月無料、法人口座・専用電話番号取得サポート付 13,090円
会社設立代行パック 385円 利用料9か月無料、会社設立代行サービス付 8,470円(別途 会社設立費用:株式会社268,000円〜/合同会社145,470円〜)
会社設立代行・税務顧問パック 0円 利用料12か月無料+入会金無料、設立代行(最大166,000円割引)、法人印無料 0円(別途 設立費用:株式会社55,000円〜/合同会社0円〜、税務顧問契約が必須で月額38,000円〜

3つ目のパックは月額0円・初期費用0円ですが、税務顧問契約(月額38,000円〜)が必須条件として明記されています。年間で見ると456,000円〜の顧問料が発生する計算になるため、顧問税理士をこれから探す人向けの組み合わせです。すでに顧問がいる場合は、BASICか設立代行パックとの比較になります。

登記できても使えない用途がある

住所を借りられることと、その住所であらゆる届出ができることは別です。各社が公式に「できない」と書いている例があります。

  • Karigo:「住民票の住所としては一切ご利用いただけません」「特定派遣事業届出や古物商届出など、実際のスペースが必要となる事業への届出には利用できません」
  • デジラボ:住民票・パスポート・免許証等の公的申請への利用不可。アダルト・出会い系・マルチ商法・ギャンブル・情報販売・スピリチュアル・占い、政治/宗教/暴力団活動、投資・融資等の金融に関わる事業も契約不可

許認可が必要な事業を予定している場合は、契約前にその許認可の所管官庁に住所要件を確認したうえで、その社の利用規約でも認められているかを見る必要があります。

契約前に確認しておくこと

  • 選ぼうとしているプランが登記可か(会社単位ではなくプラン単位で確認する)
  • 登記に追加料金・手数料がかからないか
  • 本店移転登記で入る場合、登録免許税(1箇所につき3万円)を見込んでいるか
  • 予定している事業が、その社の利用規約で禁止されていないか
  • 許認可が必要な事業なら、所管官庁の住所要件を満たすか

各社の料金全体の比較はバーチャルオフィス比較12社にまとめています。


この記事の内容は2026年9月21日時点で各社公式サイトおよび国税庁のページに掲載されていたものです。登記や税務の具体的な取り扱いは個別の事情で変わるため、司法書士・税理士や所管官庁にご確認ください。

出典(確認日 2026-09-21

本記事は各社公式サイトの記載にもとづく整理です。最新の料金・条件は各社公式サイトでご確認ください。記事一覧へ